2015年06月07日

〜竹内力やりたい放題〜映画感想『TOKYO TRIBE/トーキョー・トライブ』

今期見ているアニメ!
継続して観ている何本か。

『アルスラーン戦記』
架空戦記もの。
義経的大河作品として普通に先が気になります。
一人だけ福本伸行作品から出張してきたボダンのような、一部極端にアイコン化したキャラクターが魅力的でもあり、浮いていたり。
エンディングの美少女アルスラーンちゃん可愛い@p@

『響け!ユーフォニアム』
高校の吹奏楽部を描いたアニメ。
新人部員の主人公達(主に本当の新人である葉月ちゃん)の目を通して「高校の吹奏楽部」というものについて一から追体験できるし、部員同士の葛藤や過去の事件を巡る伏線などが散りばめられ先が気になる展開。
キャラの可愛さ寄りのアニメかな思って見始めたら、どこか冷めて一歩引いた性格の人物を主人公に据えることで、しっかりと「部全体」を舞台にした青春を描いていると思います!(8話目までの感想)
いや、キャラクターもしっかりと可愛いんですけど@p@

『結城友奈は勇者である』
2014年の作品だけど、再放送を初視聴中。
端的な印象は『魔法少女まどかマギカ』と『エヴァンゲリオン』を合わせたような世界観。
しかし、タイトルにある「勇者=勇気」の塊のような真っ直ぐな主人公の存在が、それらの作品とは大きな違いでありテーマとなっていることで、大いに感情移入しながら楽しめています!
キャラクターもみんな可愛いし@p@
昨今の魔法少女ものだと、『幻影ヲ駆ケル太陽』(2013)は、まどマギとはまた違ったダークなファンタジーものとして非常にオススメ!(アニメーションに映えるキャラデザインも素敵)
3作品それぞれ、「絶望」に対する答えの出し方が異なるのが興味深いところです。




それはそれとして、今回の映画感想!





トーキョトライブの.jpg
(C)2014 INOUE SANTA / “TOKYO TRIBE” FILM PARTNERS

『TOKYO TRIBE/トーキョートライブ』
監督:園子温
出演:YOUNG DAIS、鈴木亮平、清野菜名、他

【きっかけ】
原作を10数年以上前に読んでいたなぁ。(遠い目)

【あらいあらすじ】
近未来の都市トーキョー。
それぞれのトライブ(族)が自分たちの縄張りを主張することで、均衡を保っているかにみえたトーキョーの街。
しかし、ブクロ(池袋)のリーダーであるメラ(鈴木亮平)が、「ラブ&ピース」を謳うムサシノSARU(武蔵野)を標的として動き始めたことでそれは崩れ始める。
SARUに所属する海(YOUNG DAIS)と、SARUのリーダー、テラさん(佐藤隆太)達は、騙されてさらわれてしまった仲間を救うため、ブクロへと乗り込んでいくが・・・。

【微ネタバレ感想】
あらすじを読んだだけでは分からないと思いますが、この映画、実はミュージカルなんです!
しかも、流れる音楽は全てHIPHOPというのが大きな特徴であり、世界観もそれに準拠したものになっています。
そもそも、井上三太の原作漫画「TOKYO TRIBE2」からして、連載当時に日本でも局地的に流行っていたカラーギャング。その抗争が元になっているので、それらと切っても切り離せないHIPHOP文化が作品の中心となるのは必然であるとも言えます。

で、ミュージカル映画として見た時にどうしても気になってしまう点。
そもそも役者がラップという特殊な歌唱に挑戦することに無理があるように思えてなりません!
冒頭の染谷将太からして「がんばってるけど、うーん」となってしまい作品に集中できないまま進んでしまいます。
この染谷将太が演じるMC SHOWは狂言回しとして度々ラップを披露するので、とくに気になってしまいました。
後半まで行くと慣れてくる(うまくなっている?)けど。

そういう点を横に置いて話せば、役者陣はみんなハマっていて、とくにメラ役の鈴木亮平と海役のYOUNG DAISは、ライバルとして画面に映える活躍をみせてくれます。
園子温監督らしいハイテンションな演技要求にもきっちり応えているし、YOUNG DAISは本業がヒップホップミュージシャンなのでラップ部分は文句なしにカッコイイ!
鈴木亮平も、裸同然の姿で暴れまわる姿がみられるので、その手のファンは垂涎ものでしょう!
トライブの各勢力を代表するリーダー各も、それぞれ本業のヒップホッパー達が演じていて、冒頭での自己紹介ラップ部分はどれも聴きごたえアリアリです。
竹内力が演じるブッバ様は、異様な存在感で良く悪くもハジケまくり。(笑)

ストーリーは、原作の流れを汲みつつも映画用にだいぶ脚色されたもので、意識してかなりおバカな内容になっているので軽く楽しむつもりでみるのがオススメ。
酷いオチが最高です!

問題点は、ストーリー展開がものすごく遅いということ。
全編116分あるのですが、この娯楽作品として長い上映時間は、めいっぱい話を詰め込んでいるからというわけでもないんですよ!
序盤のネタバレになりますが、このトーキョートライブという物語が、盛り上がる一大事件。
トーキョー全てを巡る大抗争の原因となるのが、池袋のメラによって武蔵野のリーダー、カリスマであるテラさん(佐藤隆太)が殺害されることなんですけど、これがいつまで経っても起きない!!

おいおい、もう40分過ぎちゃったよ?いつテラさん死ぬのよ!?
ひょっとして、彼はこのままこの悪ガキ達を狂信的な道徳の授業と石頭でまとめて甲子園にでも出場するのか!?
ってそれはルーキーズDA.YO.NEーーーーっ!

と、気付けばテラさん(佐藤隆太)の死が不謹慎にも待ち遠しくなっていました。
その40分も、各キャラクターの自己紹介と、不穏な雰囲気が不穏なままで続くだけで、退屈なだけではないけれど時間に対しての語るべき点が少ない。
せっかく魅力的で役者さんがハマったキャラクターが多いのに残念に感じました。
話が進みだせば面白いんですけどね!
これは原作を読んでいると余計に感じる部分かもしれません。

アクション映画としてみると、非常に上質で、ほぼノースタントの唸ってしまうようなアクションシーンを味わえます。
「清野菜名」と、坂口拓の愛弟子「坂口茉琴」の女性陣の動きは見入ってしまうし、亀吉役「丞威」の、一人だけ別次元カンフーアクションにはうっとりできます。

無国籍風なギラギラな色使いの美術もイイ。

最後に。
ヘッドホン等の100%音楽を堪能できる環境を準備して、ヒップホップの低音トラックを堪能しましょう。
ミュージカル映画として2倍楽しめるはず!


おわり。

【今日の動画】
公式の主題歌付きPV
posted by コケシ at 00:00| 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする