2016年11月16日

映画感想『クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃』


頻繁な更新を目指して、あらすじ等を絞って感想に入れ込み、簡略化させていきますよ!
単純に私の面倒な部分を無くしてくだけです!



『クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃』(2015)
監督:橋本昌和
出演:矢島晶子、坂本真綾、平田広明、ほか

【感想】
一言で内容を表すと、「もし、野原一家がモンスター映画の世界に紛れ込んだら?」です!
父ちゃんのお仕事の都合で、メキシコへとお引越しすることになったしんちゃん達が、その地で未知の生命体との、未曽有のサバイバルバトルに巻き込まれます!

これ、なんとなくのイメージではなく、間違いなく意識して作られている部分です。
無限に増殖する人食いモンスターを、生き残った個性的なメンツと共に、知恵を絞って切り抜けていく展開。
ゾンビ映画はもちろん、「トレマーズ」や「ミスト」「遊星からの物体X」「アーネスト」シリーズなどなどへのオマージュを随所に発見できます。
逃げ延びる中で生態や弱点を発見し、反撃にうつるなんて流れは完全にこの手のモンスターパニックのお約束ですからね!

もちろん、「クレヨンしんちゃん」ですから、基本はギャグですけども!
ハイテンションな笑いはもちろんですが、間の取り方なんかも絶妙で大人だからこそ笑える部分も大いにあると思います。
個人的に好きなアニメーション監督の湯浅政明が原画や絵コンテで参加しているのもポイント高し。
ダイナミックな動きとアクションシーンを堪能できます。

舞台を海外へ移すことで、シリーズでお約束となっていたお友達のマサオ君達をはじめとするTVアニメのレギュラーメンバーを、本筋から完全に切り離し、主役を野原一家のみに絞っていることでいつも以上に物語の密度をあげることも成功の一因かなと思います。
もちろん、春日部メンバーをないがしろにするわけではなく、別れのシーンで勢ぞろいで胸を打ってくるんですよ!(開始10分でウルウルさせられるとは)
ネタバレになるのであまり詳しくも言えませんが、終盤の一番盛り上がるところで、かすかべ防衛隊との絆が活きてくるところもイイんです!
アソコのアノシーンで前半で出てきたアレが活躍するんだと「ハッ」と思い到った瞬間、私の涙腺がアレしました。ナニって崩壊です。

メキシコに移ると、しんちゃん以外の主要な子供キャラが一切出てこないところも、焦点を絞っていていい部分だと思います。
大人たちが口論をはじめると「喧嘩してるの?」と、まっすぐな瞳で問いかけてくるところも、いつもお気楽に見えるしんちゃんのナイーブな部分を感じられて抱きしめたくなります!
あと、シロがすごく可愛いしかっこいい。影の苦労人(犬)。
映画の冒頭で、妻と幼い子供達を異国の地メキシコへつれていくことに逡巡し、単身赴任しようとする、ひろしと、共に話し合って決めようと諭す、みさえのやりとりも泣かせます。

また、今作はしんちゃんよりも、周りの大人たちの成長を描いている作品でもあります。
気弱なプロレスラーや、我を通そうとする町長が、心と心のぶつかりあいの果てに、みんなのため立ち上がる姿を見ると胸が熱くなります。
「しんちゃん」というキャラクターは、ある意味「成長してはいけない完成された存在」でもあるので、TVアニメの映画化としてゲストにその役目を持たせるのはより正しい姿勢なのかもしれません。

笑って笑ってハラハラして笑って、時には泣けちゃう、そんなしんちゃん映画らしい、シリーズ中でもとくによく出来た一本!
オススメ!

あ、これは、クレしん映画シリーズ全体への不満なんですが、毎回その時々の売れてる芸人ネタを入れるのやめてほしいです。
今さら「ダメよぉ〜ダメダメ」なんて見せられても切なくなっちゃうっ!(笑)
20年後ぐらいに見ると一周まわって懐かしめるのかな。


おわり。

posted by コケシ at 00:00| 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする